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水滸伝〈3〉輪舞の章 (集英社文庫) (集英社文庫)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 44007 位
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上にたつもの
女々しい男、楊志ですが戦となればさすが惚れ惚れするほど、冷静で思い切りもよくて文庫版 三国志完結セット 全13巻+読本の豪傑達を彷彿とさせてくれます。孤児の楊令との再会シーンでは、静かにこみ上げてくるものがありました。悲劇のパターンが続いていますが、ぜひ幸せのまま終わってほしいです。
梁山泊では少しずつ人が動き始めました。それぞれが自分の力量を知り、目的に向かって自分の為すことをする組織はすばらしいと思います。ふと、自分はこの社会に、この未来に何ができるのだろうと考えてしまいます。唯一、実質的に梁山泊を運営している呉用が、為すことの大きさに恐怖を抱き晁蓋に愚痴ったりと、今まで軍師然としていましたが人間味を帯びてきました。馬の早駆けもできない彼ですが、人の上にたつ者として自分につらいことを課したりして、猛々しさも感じさせます。
宋江の弟、宋清は今後あまり重要ではないのでしょうか?林冲や武松並に人生が大きく変わってしまったのに、立ち直るのが早すぎます。登場人物が多いからなのか、だんだん人物像が浅くなってきたように思えます。
あっと驚く展開が
順調に梁山泊一派が足場を固めていくかに見えて、3巻の終わりにはあっと驚く展開が。
読んでいる側が信じたくないような衝撃的な展開ながら、それでも物語は進んでゆきます。
正直この物語は描写される場面場面がすべてスピード感を持って展開されているため、ほんのわずかな時間読むだけでも引き込まれてしまいます。
点から線そして面に
少華山、二竜山、桃花山と梁山泊。
展開は、点からひとつの線となって広がります。
魯智深は、これを面に広げる為に北の大地に赴きます。
ちょっと、不器用な楊志もここからが正念場。
史進の再教育や、武松の復活と登場人物が
入れ替わってゆきます。
魯智深は、如何に?
とうとう、追われる身となってしまった宋江はどうなるのか?
またまた次巻が楽しみです。
調べたことを描かない
歴史小説でふつうの作家が描くことを、北方謙三はまったく描きません。時代背景の説明もしない。服装や街並みの描写もしない。ただ、ひたすら、人間を描く。その人物がどういう動きをして、なにを考えているのか、それだけに筆を割いてゆきます。おそらく、調べたことの99%は、捨てているのではないでしょうか。描かなくても大丈夫であることを確かめるために、調べている。
「教科書を読んだり、映画を観れば代わりがきくようなことは描かないよ。おれは小説じゃなきゃ描けないことしか描かないんだ」という、熱い叫びが聞こえて来るようです。とんでもない剛腕です。読みやすいのに、ものすごく濃い内容です。
集英社
水滸伝 4 (4) 道蛇の章 (集英社文庫 き 3-47) (集英社文庫) 水滸伝〈2〉替天の章 (集英社文庫) (集英社文庫) 水滸伝 5 (5) 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48) (集英社文庫) 水滸伝 6 (6) 風塵の章 (集英社文庫 き 3-49) (集英社文庫) 水滸伝 7 (7) 烈火の章 (集英社文庫 き 3-50) (集英社文庫)
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